2007年01月27日

2007年1月27日(第380回)放送内容

なんと、K塾やYゼミナールもびっくりの、先週番組で出したセンター試験過去問題に関連した類似問題が今年のセンター試験地学IBに出ました(笑)。
aw768_20070127.jpgということで、その先週にあったセンター試験の地学IBの中から、宇宙に関連する問題をまた出題しました。

【今年のセンター試験より】
1:以下の空欄を埋めよ
太陽のエネルギー源は中心部で水素からヘリウムが生じる□□A□□反応であることが知られている。この反応によって、太陽は誕生してから終末までの約□□B□□億年という長い期間にわたって、エネルギーの放射を続けることができる。
以下から選んでください
□□A□□ 核融合・核分裂
□□B□□ 50・100

答えは下をチェック(地学IB第5問A問1)

これ、先週出した2問目の中に入っていた部分が「A」の部分でして。たった2問した中でよく似た問題が出たなと我ながら鳥肌が立ちました。たらーっ(汗)


【アストロナビ】
今年は去年以上の黄砂になりそうだそうです・・・。去年、僕は黄砂の影響で(多分)声が出なくなったので、困ります。。。
月:半月が出ている頃。今度の金曜日には満月に。
惑星:土星がしし座に出ています。セントレア方向の上辺りに。
その他:冬の星座と春の星座が混在しています。


【Weeklyアストロニュース】
アストロニュースルームのりんさんにお届けいただきました。
●有人宇宙飛行計画の前段階、インド宇宙カプセル回収に初成功
●初の日本国産ロケットH2を筑波で野外展示へ
●中国の衛星破壊実験による宇宙ステーション衝突回避操作は不要


元国立天文台助教授で、日本スペースガード協会理事長・磯部しゅう三氏が、12月31日に他界され、ご本人が書かれた遺書が死亡広告として、20日の朝日新聞朝刊に掲載されました。こういった死亡広告が出ることは珍しく、一部報道にもなっていたこともあり、当番組でも取り上げました。
ラジオ上でその遺書をご紹介するのはタブーに近いものがあるとは思っておりますが、全国紙に掲載されたこと(広く周知したいという意志)、そして天文の中では磯部先生の存在が大きかったこともあり、その遺書を全文(一部、ご遺族の名前は言いませんでしたが)お届けしました。
会議や講座でお見かけするととてもインパクトの強いお方でした。それだけに、いろいろなことがあったかと思いますし少し耳にしました。
しかし、いろんな著書なども含め、天文に大きな功績を残されました。突然の訃報で驚きましたが、ご冥福をお祈りいたします。
神を信じていらっしゃらない先生にとっては「冥福」というのも嫌いかもしれませんが、宇宙とともに有意義な日々を送っていきたいと思っております。


曲:いざよい(アクアマリン)など

次回は、収録でお届けする予定です。
【上記のセンター試験の答え】
□□A□□ 核融合
水素は原子番号1(一番軽い元素)。核融合反応で水素(重水素と三重水素)が核融合され、ヘリウム(と中性子、エネルギー)になる。それを繰り返し、最終的に鉄(原子番号26・Fe)になるまで星の中の核融合反応は続く。
核分裂反応は、逆に、重い元素がどんどん分裂していく。

□□B□□ 100
太陽の寿命は、100億年といわれている。これは、宇宙にある恒星(自分で光っている太陽のような星)の中でも一般的な寿命といわれている。
太陽はできてから現在まで46億年。あと50億年超生きられるはずである。太陽と地球(惑星)はほぼ同時期にできているので、地球の本来の寿命も同じ、あと50億年超のはずである。人類の繁栄とは関係なく。
posted by みずたに at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 放送内容
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